Little Lithuania

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リトアニア~リネンの旅⑧2つのリネン工場へ 2011.3.31

はじめての国でのはじめての仕事は、ワクワクと緊張感の
連続である。
張り詰めていた神経は、昨夜ホテルに戻ると一気に解放
されたが、興奮の余韻からは未だ冷めず、そこに時差
も加わって、今朝も早くから目が覚めた。

今日は、取引先の2つのリネンメーカーを訪問することに
なっている。自分が惚れ込んだリトアニアリネンとうい布、
そして自社の取り扱う製品が、どんな所で、どのように、
どんな人たちの手で作られているのか...創業以来ずっと
思い描いていた空想が、これから現実のものとなる。

インドレの運転する車を飛ばして約2時間ほどだっただ
ろうか、市街地から外れた田舎町に、その古い工場
はあった。リトアニアの複雑な歴史を潜り抜け、旧ソビエト
の時代からたくましく経営を続けるその工場は、
リネンテキスタイル全盛期に比べると、大分規模を縮小
したようだが、今でも伝統的な技術で生まれた数多くの
リネン織物が、ここから世界各国へ送られている。

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いえいえ、こちらは現在使われている機織り機ではなく、
昔使われていた手動の物で、工場の入口に展示されていた
物です。

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こちらもフラックスを生地に精製する過程で使う器具の一つ。

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現在の機械はこのような感じです。

工場内は生地精製の工程によりいくつものセクションに分かれており、
それぞれのセクションで黙々と作業が行なわれている。

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こちらは繊維から生地を織る工程。

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人による細かな作業も行なわれます。

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縫製部門の女性達。
リトアニアの女性のほとんどが仕事を持っているのだとか。
現地の女性達は実に良く働きます。

リネンはフラックスと呼ばれる1mほどの背丈の一年草から
取れる繊維であるが、1万年以上も前から存在する
人類最古の布だと言われている。
古代エジプトで誕生したその布の製法を
いつしかリトアニアや他の国々が受け継ぎ、
現代でもこうして人々の生活に関わっている。

リネンは他の繊維に比べ手間とコストのかかる素材であるが、
栽培において農薬がほとんど使われていないなど、地球
にも人にも限りなくやさしい繊維である。
しかし、安価な繊維の登場によりその生産量は激減し、
今では繊維全体の消費量のうち、リネンの消費量は
ほんの数パーセントにも満たない。

ベッドリネン、テーブルリネン、リネン室...など、
コットンが主流になった今でも、リネンが人々の生活に
溶け込んでいた時代の名残で、これらの言葉がそのまま使われ、
当時のリネン文化を物語っている。

人々がもう一度リネンの素晴らしさに気付き、
再びリネンが人々の生活に根付くようになれば
どんなによいか。そして、仕事を通じ、自分も
そこに関わることができたらどんなに素晴らしい
ことだろう・・・

一万年の歴史を旅した夢は、日本という、リネン普及の次なる
目的地を見据え、一つ目の工場を後にした。




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  1. 2011/06/10(金) 11:05:07|
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リトアニア~リネンの旅⑦デザイナーとの出会い2011.3.30

リトアニアの伝統料理でお腹をパンパンに膨らませ、
少々足取りも重く一旦ホテルへ戻ると、次なる
打ち合わせの為にざっと身支度を整える。

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約束の時間に遅れないように、携帯の時計を気にしながら、
ふと、日本にいる家族を思う。
通常リトアニアは、日本との時差が-7時間であるが、
ちょうどこの頃からサマータイムが始まり、日本との
時差は-6時間。こちらがお昼の1時なので、日本は
夜の7時ということになる。

9歳になる一人息子は、母親の不在を物ともせず、
むしろ祖父母の家に泊まれたりすることを喜んでいた
風だが、母親としてはやはり、そばにいない息子が
どのようにして過ごしているのか、多少は気になるものである。

日本とのコンタクトは、とにかくiPhone一つが頼りだった。
skypeやviber、facebookやtwitterなどのサービスを使い、
いとも簡単に連絡がとれ、まるで遠く離れている気がしない。
音声のずれなど多少はあるものの、日本にいようが外国にいよ
うがあまり変わらない感覚で、お互いの顔を見ながら話が
できる。

進化した文明の利器への興味よりも、今放送中のテレビ番組を
見るのに忙しい様子の息子は、たった今地球の裏側に来ている
母親の顔を見たところで、さほど感動した様子もない。

iPhoneもインターネットも何も無かったあの時代、
少ない情報の隙間を夢と空想だけで埋め尽くし、憧れの
外国へいつか行ってやるぞ!と胸躍らせたあの時代・・・
未知への憧れが育んだあの貴重な感覚を、息子世代は
これからの人生において経験することなく、こうして簡単に
世界と繫がることができるのかと思うと、少し複雑な気持ち
ではあるが、なんともすごい世の中になったものだ。

さて、これからいよいよリネンキッズデザイナーのDaivaと
初顔合わせとなるのだが、興奮のあまり写真を一枚も
撮っていない。

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これは、以前送られてきた彼女の写真。
人柄が滲み出てくるような、笑顔の素敵な女性。
でも、実際の彼女は、もっと謙虚で温厚な
親しみ溢れる女性だった。
リネンキッズの魅力溢れる子供服は、この彼女の手により
生まれている。

これから、リネンキッズジャパンでも、彼女のデザイン
による新しいアイテムの展開が始まる。準備に向けて
やるべきことはたくさんあるが、リネンキッズファミリー
全員がチームとなり、力を合わせて取り組んでいけば、
きっといい物が出来上がると信じている。




  1. 2011/05/15(日) 12:49:38|
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リトアニア~リネンの旅⑥リトアニアンランチ2011.3.30

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メーカーとの対談も無事終了し、少しお腹もすいてきた。
初めて訪れた異国の地で、ランチにどのレストランを
選らぼうか?などの心配も無用。現地パートナーの
手厚いもてなしにより、地元にある雰囲気の良いレストランで
食事をとることになった。

しばらくすると、昨年広島で対面を果たしたリネンキッズ
創設者ユラテもやって来て、食事に加わった。
ドリミネーションに街が輝きはじめたちょうどクリスマスの頃、
リトアニアから遥々広島までやってきてくれた感動は今でも忘れないが、
今度はこうして、彼女のホームで出会えた喜びもまた一入である。

写真はリトアニアのビールとそのおつまみ。
ビールに合う、ほんのつまみのつもりで頼んだ料理はかなりの量。
パンを揚げてチーズをまぶした、サクッと香ばしい一品。

それにしても、リトアニアのビールは本当に美味しい。
旅の間に何度か、それぞれ違ったメーカーのビールを飲む機会が
あったが、普段からビール自体を飲みなれていない私にも、
あの深みは、日本のそれとは違うと分かった。

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さてさて、こちらはリトアニアの伝統料理シャルティバルシェ
付け合せのポテト。このピンク色の正体は、ビーツといわれる
赤い株のような野菜らしく、それにサワークリームも加わって
このような鮮やかなピンクになるのだとか。
ピクルスの具材も加わり、かなり酸味のあるお味だ。

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こちらは有名なツェペリナイ
モチモチしたジャガイモの衣にミンチ肉が詰まっている。
同席の二人に「本当に食べるのか?」と念を押されたのも納得。
うーん、なんとも言えない独特な料理だ。

それにしても、一品一品の量が多い・・・
残念ながら完食には至らず、ビールのおつまみは
速やかに「お持ち帰り」となった。






  1. 2011/05/09(月) 00:01:05|
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リトアニア~リネンの旅 ⑤リネンメーカーへ 2011.3.30

リトアニアでの感動の対面、その余韻に浸るのも束の間・・・
たった今、もはや空想上の人物では無くなった目の前の
相手に促され、彼女の愛車に乗り込むと、私達を乗せた
BMWは曇り空の田舎道を颯爽と飛ばした。

初めて目にする北緯55度の景色・・・
長い冬が終わりを告げ、ようやく雪解けを迎えた壮大な
平野も、灰色の空に映し出されどこか物悲しい。

一見して日本との違いがはっきりと分かるのは、その広野
を見渡す限りにも、果てしなく続く一本道のその先にも、
山らしい山が一向に見つからないこと。
道路わきを飾る背の高い木々は、その細く繊細な枝先を
四方に伸ばし、景色全体を柔らかな印象に仕上げる。

今年、北ヨーロッパをはじめ世界各地を悩ませた大寒波は
ここリトアニアにも例外なく訪れ、恐らくこの土地も人々も
過酷な冬を強いられたに違いない。
春遠からじと言えど、未だ氷で覆われた湖や行く先々に見られる
雪の残積が、長かった冬を物語る一方で、緑多く実り豊かな
なこれからの季節に向い、ようやくこの地に活気が取り戻され
ようとしているのを感じることができる。

何もかもが新鮮で辺りを食い入るように見つめる私の隣で
運転手はいたって小慣れた面持ちでハイウェイを飛ばす。

さて、私達が向かう先はリトアニア第二の都市カウナス。
ここはLinenKids社の拠点でもあり、取引先のリネンメーカー
のうち一社の所在地でもある。
これからそのメーカーとの打ち合わせがある。

相変わらず降り止まぬ雨の中、私達は車を降り、目的地まで
小走りで雨を交わした。
木製の重厚なドアを開けると、そこには色とりどりのリネンの
グラデーションをバックに、一人の男性と品の良いマダムが
物静かに佇んでいる。
リネンの会社を立ち上げると決め、右も左も分からぬうちに、
創業当初はじめてコンタクトを取った相手だ。
二人は静かに微笑むと、握手を求めて手を差し伸べた。

自宅の小さなパソコンから始まったリトアニアリネンの旅は、
遥か8,000km離れたこの場所に繫がっていたのかと思うと、
なんとも言い難い感動がある。

リトアニアに来てから既に二つの出会いを体験したが、
小さな奇跡が重なりあってついに実現した巡りあわせは、
生命の誕生にも似て、不思議であり、貴重であり。

それから私は美しいリネンに目を奪われ、お土産と言う
名目で、棚からその数点を見繕い、マダムの華麗な裁断
を見届けた後、いよいよ本題の打ち合わせに入るのであった。


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  1. 2011/04/21(木) 22:49:22|
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リトアニア~リネンの旅④Indreとの出会い

ホテル周辺をざっくりと散策すると、携帯の時計にチラリと
目をやり、やや急ぎ足でホテルへと戻る。

今日は、この旅でもっとも大切な日。

なぜならLinenKidsリトアニアの代表インドレと初めて顔を合わせる
ことになっているからだ。

LinenKidsには二人の共同経営者がおり、前任の代表、ユラテとは、
昨年暮れ、広島で感動的な対面を果たした。そして、私がこの
タイミングでリトアニア行きを決めたのも、この時の彼女との出会いが
きっかけだった。

「来年の春には、私もあなたの国へ行けたらいいと思っています。」

そして約束は、昨夜すでに叶えられた。

約束の8時半よりも少し早めにチェックアウトを済ませ、ホテルのロビー
にて、やや緊張ぎみに、もうすぐ現れるはずの来客を待つ。
時計がちょうどその時間を指したころ、エントランスからリトアニア人
らしき一人の若い女性が現れ、そのまま足早に受付へと向かった。
現地の言葉で何やら話しかけていたようだが、彼女の口から発せら
れた Kishiko...という名前が聞き取れたとき、私は瞬間的にソファ
から立ち上がっていた。

インドレだ!!

そのまま彼女の元へ駆け寄り、自分がそのKishikoであることを伝え
ると、お互いに笑みがこぼれた。

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メールやスカイプを使って、彼女とはこれまで数々のコミュニケー
ションを図ってきたけれど、たった一度の面会がそれら全てにリア
リティを加え、それにより、双方に、以前よりももっと価値のある
関係が築けるのだと思う。

インドレとはこれからも、運命共同体として共に歩んで行くことに
なる。たとえ8000km離れていようとも、二人の歩調が乱れないよ
うに、お互いの息遣いをどこかで感じていられるように、私は日本
からやってきた。

自分の人生も早、折り返し地点を迎えようとしている今、不思議な
縁に導かれ、とうとうバルト海も程近いリトアニアというこの国で、
これから深く関わっていくであろう新たな女性と顔を合わせている。

今日からしばらく降り続くという雨景色もまた、この感慨深い出会
いの一部分となり、旅のはじまりの思い出として記憶に刻まれた。



  1. 2011/04/11(月) 23:04:53|
  2. リトアニアリネンの旅
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